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zoom RSS 新境地となる最新小説を上梓 村上龍氏に聞く…「55歳からのハローライフ」(幻冬舎 1500円)

<<   作成日時 : 2013/01/11 12:31   >>

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【HOT Interview】
新境地となる最新小説を上梓 村上龍氏に聞く
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年1月5日 掲載


「人生をどう生きてきたかを問われるのが、50代という年代なんです」

<生きづらい時代に必要なのは“信頼”>

 ミリオンセラーとなった「13歳のハローワーク」では、若者たちに人生にとっての仕事の意味を示した村上龍氏。今回刊行された「55歳からのハローライフ」(幻冬舎 1500円)は、前著と対を成すようなタイトルだが、こちらは5編の中編からなる連作小説である。第二の人生を目前に控えた中高年に対し、その先の生活、生き方、人との関わりについてく問いかける、著者の新境地とも言うべき作品だ。

「55歳からのハローライフ」 村上龍著(幻冬舎 1,575円)


画像



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村上龍 幻冬舎発行年月:2012年12月 ページ数:333p サイズ:単行本 ISBN:978434


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商品情報
・発売日: 2012年12月
・サイズ: 単行本
・ページ数: 333p
・ISBNコード: 9784344022867

【内容情報】
人生でもっとも恐ろしいのは、後悔とともに生きることだ(『結婚相談所』)。生きてさえいれば、またいつか、空を飛ぶ夢を見られるかも知れない(『空を飛ぶ夢をもう一度』)。お前には、会社時代の力関係が染みついてるんだよ(『キャンピングカー』)。夫婦だからだ。何十年いっしょに暮らしてると思ってるんだ(『ペットロス』)。人を、運ぶ。人を、助けながら、運ぶ。何度も、何度も、そう繰り返した(『トラベルヘルパー』)。ごく普通の人々に起こるごく普通な出来事を、リアルな筆致で描き出した村上龍の新境地。

【目次】
結婚相談所
空を飛ぶ夢をもう一度
キャンピングカー
ペットロス
トラベルヘルパー

【著者情報】
村上龍(ムラカミリュウ)
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「半島を出よ」では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞

「“55歳からの”としたのは、定年を迎えた後では遅いから。第二の人生の生き方を考えて準備するには、時間が必要です。とりわけ、会社という組織の中で価値観を形成してきた男性たちは、定年を機にそれが崩壊するほどの現実を突きつけられることもあります。考え方を切り替えるのは容易ではありませんが、現実を認め、受け入れることで、新しい道が見えてくるかもしれません」

 5編の小説の中には、人生の折り返し地点を過ぎ、再出発の道を探してもがく50代の姿がリアルに描かれている。

 例えば「キャンピングカー」の主人公は、営業一筋で勤めた会社を早期退職した、58歳の富裕太郎。キャンピングカーを購入し、妻とふたりで旅して暮らす夢を持っていた。ある日、意気揚々と計画を発表するのだが、妻は戸惑った表情を見せる。そして、自分にも友人との旅行など計画がある、と言われてしまうのだ。

「この主人公の夫婦関係は決して悪くはありません。しかし、彼は妻にも固有の時間があり、自由があるということをまったく認識できていなかった。それは、“従属と庇護(ひご)”という日本の会社にありがちな関係性の中に身を置いていると、忘れてしまうものです」

 他にも、出版社をリストラされた男性が、ホームレスになった友人と出会う「空を飛ぶ夢をもう一度」、孤独なトラックドライバーの老いらくの恋を描いた「トラベルヘルパー」など、いずれも身につまされる物語である。女性が主人公の作品も2編あるが、彼女たちは悩みつつも、どこか強く、潔い印象を受ける。

「女性たちは、ネットワークを作る能力に長(た)けています。だから、たとえ離婚などで環境が変わっても、人間関係を再構築しやすい。しかし、会社人間の男性にはこれができないんですね」

 厳しい状況の中で前を向き、再出発する方法はあるのか。
「本書に織り込んだのは、“答え”ではなく“問い”です。こうすればみんな幸せになれるという、最大公約数的な答えがあった時代もありますが、今は違う。それでも、ひとつ言えるとすれば、この生きづらい時代を生き抜くために必要なのは、信頼だと思います。夫婦の、友人の、または仕事の信頼でもいい。それまでの人生をどう生きてきたかを問われるのが、この50代という年代なんです」

 現実を隠すのではなく、そこにある時代を正確に描くのが自分の小説のベースであると著者。切実で残酷な物語ではあるが、しかしこれは、確かに今ここに生きる私たちの物語である。読み終えたときに不思議と腹が据わり、生き抜こうという静かな意志が湧いてくるはずだ。

▼むらかみ・りゅう 1952年長崎県生まれ。「限りなく透明に近いブルー」で第75回芥川賞受賞。「半島を出よ」で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。2006年からテレビ東京系の経済トーク番組「カンブリア宮殿」で司会も務める。


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