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「続・大人の流儀」伊集院静著 (講談社 980円) 【書籍・書評】 日刊ゲンダイ2012年1月24日 掲載 http://gendai.net/articles/view/book/134790 <人生の機微を知る大人の流儀> 「鮨屋に子供を連れていくな」「社会には大人だけが座れる席がある」「若い修業の身がなぜ休む?」「カラオケが下手で何が悪い?」 分別をわきまえた大人なら、「よくぞ言ってくれた!」と快哉(かいさい)を叫ぶだろう。 「若い時期にだけ出会える恩人がいる」「母が教えてくれた花の名前」「人生の伴侶を失うということ」「男は死に際が肝心だ」 人生の機微を知る大人なら、自分に訪れた出会いや別れを、しみじみと思わずにはいられないだろう。 ベストセラーになった「大人の流儀」の続編。本物の大人になりたい人には滋養たっぷりだが、大人になり損ねた人には相当苦い。 仙台在住の著者は、昨年3月11日、自宅で東日本大震災に遭った。自宅は半壊の査定を受け、命を落とした知人もいるという。被災地の海辺を歩く人の姿に、弟を捜す昔の母が重なる。著者の弟は17歳の時、海難事故で亡くなった。 「エリートは被災地に行かないのか」「幸福のすぐ隣に哀しみがあると知れ」 3・11以後、被災地で書かれた文章は痛切で、怒りに満ちている。 「不測の事故が起こった時、大人の男の真の価値がわかる」と著者は書く。だがあのとき、日本のリーダーの中に、大人の男は見当たらなかった。 . 他人が困っているときに優しくできるか。幸福のすぐ隣に哀しみがあると知れ。 大人になるとは、そういうことだ。 あなたのこころの奥にある勇気と覚悟に出会える。「本物の大人」になりたいあなたへ、「最後の無頼派」が伝える珠玉の流儀。 |
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